「日本型システム論の中心的部分は日本型雇用システムである。この日本型雇用システムは「三種の神器」と呼ばれる三つの部分で構(gòu)成される。まず第一は終身雇用制、つまり社員が一旦入社すると、定年まで雇用されるということである。第二は年功序列制という制度。企業(yè)で働く年數(shù)の増加にしたがって相応する報酬をもらえるという制度である。第三は企業(yè)內(nèi)組合。歐米諸國とは違って、日本の労働組合は各企業(yè)內(nèi)に存在し、広範(fàn)囲の業(yè)種別の労働組合が存在していない。

　　日本の企業(yè)は「三種の神器」を用いて、従業(yè)員雇用の確保に精一杯努力している。従業(yè)員も會社を自分の家にみなし、會社のため滅私奉公をし、會社の繁栄を自分の繁栄として積極的に働いている。これにより日本企業(yè)のパフォーマンスはかなり高かった。

　　しかし、80年代に入ると日本型組織は批判され、さらに90年代に入ると解體の方向に向かいつつある。従業(yè)員の個性抹殺、過労死などの問題點が相次ぎで提起された。そしてバブル崩壊後、大規(guī)模のリストラが起こって、雇用確保に大きな衝撃を與えた。日本型雇用システムが日本の企業(yè)の活力を奪い始めた。こんな狀況の下で、日本型雇用システムの改革をせざるを得ない。

　　日本の完全失業(yè)率は現(xiàn)在5.5％に上った。その中で構(gòu)造的失業(yè)と循環(huán)的失業(yè)を分けられる。構(gòu)造的失業(yè)とは社會構(gòu)造や経済構(gòu)造の変化により，特定の業(yè)種で雇用量が長期的に減少することである。例えば少子化が進めば，教育サービス業(yè)でこの種の失業(yè)が生じると考えられる。循環(huán)的失業(yè)とは，景気が悪いときには増加し，良いときには減少する失業(yè)である。ここ數(shù)年の日本は景気の悪い狀態(tài)が続いており，この種の失業(yè)者が増大している。

　　構(gòu)造的失業(yè)を解消するため、規(guī)制緩和、政府介入、國內(nèi)産業(yè)空洞化防止など構(gòu)造改革的な手法が用いられる。その手法としては、①不況産業(yè)から高効率的産業(yè)への人材移動を薦める。②社會就職システムの効率化などを挙げられる。しかし移動させる先だったはずのIT（情報技術(shù)）関連産業(yè)は、その後、「ITバブル」の崩壊で、人減らし??リストラ競爭に走った。

　　循環(huán)的失業(yè)に対して、主にマクロ経済政策の調(diào)整で解消を求める。具體的に、2001年に打ち出された「骨太の方針」で530萬人の雇用の創(chuàng)出を目標している。その530萬人の雇用は主に高齢者介護などの新サービス産業(yè)で消化するつもりである。しかし、新サービス産業(yè)等による雇用創(chuàng)設(shè)を失業(yè)者吸収の器としているが、今後2，3年のGDP0～1％の低成長の前提では、事業(yè)の準備期間等を考えれば5年間で雇用創(chuàng)設(shè)が十分な規(guī)模になると考えるのは非常に困難である。