■教育の発展なくして人材の輩出なし

　　將來の世界で鍵となるのは人材競爭であり、これは教育競爭と言い換えてもいい。今日日本は省エネや環(huán)境保護(hù)などの新興分野でいずれも強(qiáng)い競爭力を備えているが、世界の人々が最も注目しているのは、やはり日本の教育の成果だ。中日間の最大の開きはここにある。

　　改革10年記念の際、障?小平氏は「改革10年の最大の失策は教育にある」と述べた。今日中國では、教育の改革と発展が、あらゆる分野の中で最も難しくなっている。大學(xué)入試の再開から08年で30年になるが、これは文革前の17年の體制を復(fù)活しただけだ。中國全體が「17年體制」を乗り越え、世界と軌道を合わせている時に、教育は何をじたばたしているのか。日本ではどんな功労も教育の記録に書き加えられる。日本では何か悪弊が生じると、教育もその責(zé)を逃れられない。小泉氏が靖國神社を參拝した際は、日本國內(nèi)の多くの人が教育に問題があると非難した。中國には今日失敗があり、教育も當(dāng)然それを免れ得ない。日本は戦後の廃墟の中から立ち上がり、30年後には世界一流の企業(yè)を多く擁し、自主開発した大量の先端技術(shù)によって世界をリードするまでに発展した。日本は長期間にわたった「平成不況」の際も、教育や科學(xué)技術(shù)をおろそかにしなかったばかりか、勢いに乗じてGDPからHDI（人間開発指數(shù)）への発展モデルの転換を?qū)g現(xiàn)し、今日もなお世界の先頭を歩んでいる。

　　人類の発展は子どもの成長と同じで、表面的な実力の重視から総合的な実力の重視へ、資源やGDPの重視から人材や人の自由な成長の重視へと移っていく。今後の競爭における鍵は人材だ。人口大國である中國は、最大で、最も貴重な人的資源を、決してないがしろにすべきでない。教育の発展がなければ、人材を輩出できず、人口を人材に転換できない。中國はたとえさらに20％成長したとしても、資源、環(huán)境、労働力に懸命であらねばならない。米國が借り越しているのは金だが、中國が借り越しているのは資源、環(huán)境、労働力なのだ。新発展観は「教育、健康、立派な生活」を基本要素としているが、これは中國にとってなおさらに深い意義を持つ。今回の金融危機(jī)によって、再びすべての國々が危険と機(jī)會の二重の挑戦を前にしているが、中國はどこへ向かうべきなのか。中國の教育はどこへ向かうべきなのか。日本を見れば、必ずその啓示を得られるだろう。（編集NA）